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人(ヒト)って何だろう 2 ~心や行動を論理的に理解する~

 【05//2013】

改めて、言います
ホントに人間て特別なんでしょうか?
私も昔はそう思ってきましたし
また、今までも何度か、所謂陳腐な言い方としての
「人間は特別な存在じゃないんだ!動物も人間もみんな一緒なんだ!」
的な考えもよぎることもありました
ですが、今は少し違った見方をするようになりました

きっかけは、ある本と出会ってからです

人とロボットの秘密  堀田 純司

まぁ、今となってはかなり古い(2008年)本なので、現在の最先端科学と比べると少し古いかもしれませんが
当時の最先端の科学から人とロボットについて非常に俯瞰的に書かれている本です
私はこの本、SF好きだったからだと思いますが、偶然にもamazonのおすすめから知って発売して直ぐ購入したのを覚えています
因みに、amazonのおすすめから全く未知のものを購入したのは後にも先にもこれっきりです

詳しい内容は本を参照していただきたいですが
(人型、人工知能、アンドロイド型)ロボットを研究することというのは、人間を研究することと同意だということがわかってきます
人間を詳しく研究することが、ロボット研究には不可欠なんですね
例えば、何かの声に反応して、ある行動を起こすロボットの場合
声に反応するとはどういうことなのか?
それに対して行動するとはどういうことなのか?
を考えることになります
つまり、人間のそれを詳しく研究しないことには、真の意味での人型アンドロイドなんて作れないわけですね

アトムのような人間に見間違うようなアンドロイドなんて作れない
真の意味での人工知能なんて作れない

こんな風に思う人って結構多いんじゃないかと思うんですよ

私もそう思う時期もありました、やっぱりどうしても自分が人間ですから
人間と機械やその他は違うっていう感じになってしまうんです、頭でわかっている事と「本能」的な所は違います


人間の行動を考えるときの基本的な所から考えてみようということで、反射行動を考えてみると
何らかの刺激に反応して、脳を介さずに直接体が動くわけですが
この場合は、非常に機械的な行動だというは、みな納得すると思います
たぶん、プログラムも簡単でしょう
その、「ある刺激」に対する「センサー」を用意し、
そのセンサーの値を観測し、ある一定値を越えたら、体のある部位に対して必要な行動をするようにコマンドを送るだけですね
コマンドを受けた部位は必要な処理を行う
簡単ですね、これは現在の様々な一般的なロボットを同じですよね
要するに言われたように動いてるだけです

では、普通の行動に戻ってみます
反射的な行動以外の、普通の行動は、これの延長線上にあるだけです
途中に、「記憶装置」と「検索(関連サーチ)システム」が挟まるだけなのです


例えば、目の前に大好きなリンゴがあり、腹が減ったので、食べる という行動を考えてみます
※細かく話しし出すと、話のステップ数がものすごいことになると思うので掻い摘んで

視覚「センサー」がリンゴを捉えます
「記憶装置」に視覚センサーが捉えたものを問い合わせます
結果リンゴとわかるわけですが、このリンゴのページには、リンゴに関する今までの様々な思い出・経験も関連づけされています
当然、リンゴという認識と同時に、大好き、おいしかった等の個別の経験が紐付けされた状態になります
また、リンゴは食べるものという情報も入っていますので
エネルギーの状態を見ると、腹が減っている状態ならば、手や口に対して食べるように命令します

ここで重要なことは、記憶装置には、単にそのもののデータが入力されているだけではなく
そのデータに関する思い出もタグ付けされているのです
そのタグ自体にも様々な重みが付いており、印象深いものほど重みが高く
「検索システム」に引っかかりやすくなります
印象深いとは、つまりは、その思い出・経験時の様々なセンサー情報です
センサーから体がどう反応したのか?気持ちよかったのか、苦しかったのか、、、等々の事です
これによって、一つのデータを検索する際に、そのデータに紐付けされ、更に様々に重み付けされたタグから、更にデータが関連づけされるわけです
この、検索システムと重みタグ付き記憶装置の連携が非常に優秀なわけです
なんせ、この複雑な処理を一瞬にして行うわけですから

「考える」とは、この記憶装置と検索システムがグルグル回って、結果が出るまでに時間がかかってる状態の事を示します
要するに、同程度の評価結果しか出ず、決定的な答えが出ない状態なので
もっと深く検索システムを動かしている状態です

ものすごく時間がかかったりするのは、記憶システム自体が時間と共に劣化する性質があるからです
つまり、あまり使っていないデータの引き出しは開きにくくなりますし、タグも不鮮明に、そして重みも軽くなっていきます
当然、記憶領域の奥深くに沈んでいきますので、検索するにも相当な時間がかかります

突拍子もないところから急に思い出したりすることがあると思いますが
それは関連サーチと記憶システムの組み合わせで発生します

あと、この思い出・経験ですが、必ず、まっさらな状態から初めて書き込まれたものは非常に重みが強くなっています
初めての経験は、非常に丁寧に詳しく書かれるため、重みも強く、データとして非常に強固なものとして記憶されます
実は、この最初の思い出や経験というものが、その後の感情に強く影響を与えるのです
最初から強固なデータですのでなかなか変更はききませんし、逆に、変更できた場合はその反動で更に強固なものとなります

細かなことを言うと、記憶すること自体、過去の経験からやり方が異なってきます
過去の様々な経験から、記憶すること自体にもやり方が変わってきます
事実自体を重視する記憶や検索システムのあり方や、事実よりも関連性を重視するやり方等々
「記憶しよう」という行動自体も、過去のデータによる組み合わせになっています
ありとあらゆる判断がこういったシステム上に乗っかっている事で
一見、人間は複雑な行動を取っているように見えるのです

人間、「考えている」なんて高尚な事を言いますが
結局は、思い出をグルグル回して、一定の評価結果得られるまで粘っているだけなんです
評価判定値も、判定する際に、過去の経験から基づいて決定されているに過ぎません

実現するには非常に複雑なシステムを組まなければいけませんが、不可能ではありません
ただし、ハードウェアの進化はもっともっと進まなければいけません
処理の中心にある記憶システムに付属する様々な思い出データですが
この思い出の主な要因が、刺激に対する感覚だからです
つまり、ある刺激に対して、どう反応したか?が重要なわけですから
その刺激を関知する「センサー」が重要なわけです
肉体的にどう感じたかの積み重ねが思い出・経験として蓄積されるわけですから
正確にセンシングできなければいけません
人間は膨大な高性能センサーの塊ですから、更に、そのセンサーの一つ一つを小型化しないといけません
これはものすごいハードウェアの進化を必要とします
理想的なアンドロイドの1つのセンサーのサイズはナノやピコサイズになるでしょう
それらが何千何万と集まったものになるでしょうね

人間の「感情」もこういったセンサーから受け取った刺激に対する体の反応の思い出・経験の積み重ねでできあがっているに過ぎません
どんな人間のどんな感情も全て辿っていけば、何故、そのような感情を持つかは、全て分析可能なわけです
複雑だと思ってしまうのは、物理的に、本人でさえ全て辿ることが不可能なデータを他人が見ることができないからです

以上のように考えることで、人間の思考・行動分析がわかりやすくなったと思います
実は人間の行動なんて単純なものなんです、複雑ですが、非常にわかりやすいのです
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